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2018年3月18日日曜日

日本語ボランティア研修会(2018年3月17日)報告


「自分の関わる日本語支援活動を可視化しよう!」 


今回の研修は、日頃の日本語ボランティア活動の問題解決の方法として、プログラムの視点を通して活動を見直すという取り組みを3人の専門の先生方に紹介していただきました。

まず、自分の関わっている活動は一つのプログラムであり、それを構成する資源(人など)や基本計画、実施方法、社会的使命などを含めて、全体を「プログラム」ととらえます。その上で、問題を解決するためには、そのプログラム全体を見て、その中に個別の問題を位置づけて見直すという基本的な考え方と方法を学びました。         
具体的な事例では、学習者のニーズの問題やスタッフ間で教え方や活動の目標が共有されていないなどの問題について、プログラムの基本計画や実施方法を見直し、改善策について考えることができました。最後に自分自身の活動のやり方の問題として、計画通りに学習が進まないとか、雑談で終わってしまっていいのかなどの悩みについては、プログラムの要素である地域の日本語教室の社会的な使命に照らし合わせて、学習者の要望が地域に色々な話ができる友人知人を求めているということから、学習項目を見直し、活動方法も教授型から対話型へ変えることが有効だということが導かれました。このようなことから、改めて、既成の言語教育観や教師の在り方に捉われていたことへの気づきにもつながりました。

今回の研修では、活動中の課題を整理することにより、解決策を見出していくという方法を学び、改めて自分の活動を見直し、考える機会となりました。このことは、今後も個々の活動で生じていく悩みや問題点の解決へとつながる一助となるのではないでしょうか。

<研修会の風景>